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2009年2月 6日 (金)

住まいと暮らしの提供へ 【不動産業の未来】

先日、panoramanさんから当ブログにコメントをいただきました。

いつもご購読いただきありがとうございます。

これから世の中に起こってくる、というかすでに起こっているパラダイムシフトに対して、建築・不動産業界はどのように立ち向かっていくか。

このような問題に対する提言でした。

事業改革およびビジネスモデルの転換が必要 とおっしゃっていました。

基本的に感じている感情はPanoramanさんと同じ感情を私も感じます。

今まで通りに経営をして今まで通りに結果が出てこない状況で、今まで通りの事をかたくなに続けていても、らちがあきせん。

ですから、新しい事を始めムダを省く必要がありますが、不動産業界の場合、異業種では当たり前の事ができていない現実があります。

現実的に今できる事は、足元を見つめる事が必要です。

大規模な事業改革を行いたくてもその資本がないわけです。

私のお客様は地場の不動産会社様ですから、圧倒的に大手では提供できないメリットをすでに持っています。

地域とのコミニケーションは地場業者のほうが取りやすいということです。

大手に負けているのは、仕組みとサービスです。

物件情報量という事もあげられますが、情報の質は地場のほうが勝っています。

良質な情報をどうやってシームレスに公開していくか。

これからデジコムがお客様に提供していくサービスはそのように考えています。

地場不動産業しかできないのは、『暮らしの提供』です。

困った時に相談に乗ってあげられる、道で会う人達とあいさつを交わせる、日常の暮らしをビジネスにも結び付けていくことが地場業者しかできない最大のメリットです。

誰よりも早く物を作る。
誰よりも優れた家を作る。

そういった仕組みの中には、基本的な人間のつながりがあり、暮らしをイメージする事が不可欠だと思います。

住む場所を提供するとともに暮らしも提供し、仕組みとともに行動も改革できれば、地場の不動産会社の未来はそんなに悲観視したものでもないと思います。

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コメント

遅いコメントになりましたが・・・・

前原さんが言われる

  「不動産業界の場合、異業種では当たり前の事ができていない現実があります。」

という情況は、
要するに業界の生産性の低さを言っているのだと思います。
しかし、こう言ってしまっては身も蓋もない話ですが、
もはや今まで通り業界全体が「みんなで良くなる」なんて構造的に不可能ですし、
これから先は「みんなで赤信号を渡ること」などできないのです。
必ず、“一人で渡りはじめる者”がでてきます。
そして多様化が進みます。

  「現実的に今できる事は、足元を見つめる事が必要です。」
  「地域とのコミニケーションは地場業者のほうが取りやすいということです。」

“一人で渡りはじめる者”の例の1つとして、
限られた経営資源を、前原さんが言われる「地場業者の強味」という
その本質に徹底して投入する展開がありますね。
そうすると、従来の建築不動産業という業態から、
「見違えるような新業態」になる。
そして、残念ながらこのような展開は、
業界として一斉には実践はできません。

  「大規模な事業改革を行いたくてもその資本がないわけです。」

前原さん、はじめにこう言うからいけない。
まさに「資本がないからできない」と思いこんでいる心理こそが
「本当に出来ないようにしてしまっている原因」なのです。

現在起きている壮大な金融バブルの崩壊は、
逆に「有り余る資本の存在」を証明しています。
上記に述べた“一人で渡りはじめる者”、
すなわち業界の「イノベーター」に対しては、
必ずや、それを展開するための資金が回って来ます。
何の心配もいりません。

一方、現状の「改善」や「改良」では今後、
多くの成長は期待できない(大して変わりばえしない)ので、
多くの資金は回ってきません。

何度も言いますが、「イノベーション」には回ってくるのです。
それは、経済が単に従来型の「リセッション」を起こしているのではなく、
大規模な「リセット」を起こしているという理由から。
言葉尻では小さな違いですが、大きな違いなのです。

そして、“日本のどこか”の“今は小さな誰か”が、
そのことを実践をはじめているようです。

投稿: panoraman | 2009年2月23日 (月) 14時27分

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